去る5月22日、岡山操山高等学校をはじめ、多くの教育機関・プライベートレッスン等で永年音楽の指導に携わってこられた金谷方子(かなたに・まさこ)先生が、91歳で突然亡くなられました。先生はピアニストとしても御活躍で、昨年11月に行われた武蔵野音楽大学フレンドシップコンサートや、今年2月に行われた操山高等学校吹奏楽部創部50周年記念のスイートコンサートでは、全く元気にピアノを演奏されました。また、お亡くなりになる直前まで、教え子たちとのコンサートの企画を練っていらっしゃいました。先生の薫陶を受けた教え子の中には、我が国を代表する作曲家・演奏家・教育者は言うに及ばず、合唱団や吹奏楽団等、広く一般団体で音楽を楽しんでいる者が多数おります。
先生が突然お亡くなりになった際、教え子は操山高等学校の卒業生だけではなく、プライベートレッスンのお弟子さん、武蔵野音楽大学を始めとする大学関係者等、あまりに広範囲に及ぶために訃報が徹底できず、御葬儀に参列できなかった者が多数出ました。こうしたことから、教え子で集まり先生を偲ぼうという声が高まりこの会が企画されました。8名の実行委員と2名の事務担当委員で組織され、その実行委員長は元山陽女子高等学校教諭で、岡山混声合唱団・団長の片山康雄。代表には香川大学教授・柳井修が就き、準備を進めております。
先生は操山高等学校御退職後も、前述のように度々武蔵野音楽大学関連のコンサートや、操山高校の演奏会に出演されました。平成11年4月には「金谷方子先生の喜寿をお祝いするコンサート」を岡山シンフォニーホールで開催いたしました。このようなコンサートが岡山で開催されたことは、他にありません。先生の教育に対する情熱が、如何にすばらしいものであったかを物語る、象徴的なコンサートでした。
来年5月17日には、岡山県立美術館ホールで、追悼コンサートの開催を予定しております。
〒703-8573 岡山市中区浜412番地
岡山操山高等学校内 金谷方子先生を偲ぶ会 宛
武蔵野音楽学校卒業。ピアノを故秋吉宗鎮、天田昭子、福井直俊の各氏に師事。
兵庫県立出石高等女学校、岡山県立和気高等女学校を経て、昭和28年〜58年3月まで岡山県立岡山操山高等学校に勤務。その間、昭和42年〜53年3月まで岡山大学教育学部非常勤講師を勤める。岡山県立岡山操山高等学校を退職後、作陽音楽大学(現くらしき作陽大学音楽学部)、中国短期大学音楽科、山陽女子高等学校音楽科の各非常勤講師を勤める。
岡山放送合唱団創立時のピアノ伴奏者、中・四国音楽コンクールピアノ部門第1位。昭和37年岡山国体の際のマスゲーム・ピアノ担当、岡山大学交響楽団との「ベートーベン作曲ピアノ協奏曲第3番」「グリーグ作曲ピアノ協奏曲」の協演をはじめ、岡山演奏家協会主催の演奏会、特に「モーツァルト連続演奏会」等の多くの演奏会に出演、ジョイントリサイタルの開催等長期間にわたり広範囲に演奏活動を行う。前武蔵野音楽大学同窓会岡山県支部長。
岡田知之 | 元NHK交響楽団・打楽器奏者、元洗足学園音楽大学・音楽学部長 |
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栗田正勝 | NHK交響楽団首席トロンボーン奏者、洗足学園音楽大学客員教授 |
川口 真 | 作曲家(人形の家、他人の関係等)。日本作曲家協会会長、日本音楽著作権協会理事 |
小六禮次郎 | 作曲家。NHK大河ドラマ・連続テレビ小説、岡山国体の式典音楽等を作曲 |
棚田文紀 | 作曲家。パリ・ブーラレーヌ音楽院教授、パリ音楽院室内楽助手 |
岩﨑範夫 | フルート奏者。元くらしき作陽大学教授、岡山フルート協会会長 |
柳井 修 | ピアノ奏者。香川大学教授、前香川大学附属坂出中学校長 |
青木省三 | 作曲家。中国学園大学教授 |
宮武良平 | 岡山県警察音楽隊楽長。元日本フィルハーモニー交響楽団ホルン奏者 |
上月 恵 | ヴァイオリン奏者。岡山フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター |
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